LOH症候群(男性更年期)
LOH症候群(late-onset hypogonadism syndrome)とは、加齢に伴う男性の性腺機能低下症(いわゆる男性更年期)のことです。
女性の更年期に比べて、これまではあまり問題にされてきませんでしたが、近年、中年期以降の男性の生活の質や不眠、うつ病、高血圧、糖尿病、動脈硬化の発症、更には寿命にまで関わる重要な病態であることがわかってきました。
実際には非常に多くの方が、この病気であることに気づかず悩んでいたり、別の病名で治療されていることが多く認められています。
当院では、質問紙による評価とホルモン(血液)検査によって適切な診断を行い、適応があればアンドロゲン補充療法を実施しております。
以下の質問(AMSスコア)で27点以上(もしくは思い当たる症状がある場合)でしたらご相談ください。
Aging males7 symptoms(AMS)スコア
17の一つ一つの項目で、なし1点、軽い2点、中等度3点、重い4点、非常に重い5点、として合計点数26点以下なら正常です。
- 総合的に調子が思わしくない (健康状態,本人自身の感じ方)
- 関節や筋肉の痛み(腰痛,関節痛,手足の痛み,背中の痛み)
- ひどい発汗(思いがけず突然汗が出る.緊張や運動とは関係なくほ てる)
- 睡眠の悩み(寝つきが悪い,ぐっすり眠れない,寝起きが早く疲れ がとれない,浅い睡眠,眠れない)
- よく眠くなる,しばしば疲れを感じる
- いらいらする(当たり散らす,些細なことに直ぐ腹を立てる,不機嫌 になる)
- 神経質になった(緊張しやすい,精神的に落ち着かない,じっとしてい られない)
- 不安感 (パニック状態になる)
- からだの疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下,活動の減少,余暇活動に興味 がない,達成感がない,自分をせかせないと何もしな い)
- 筋力の低下
- 憂うつな気分11 (落ち込み,悲しみ,涙もろい,意欲がわかない,気分 のむら,無用感)
- 「絶頂期は過ぎた」と感じる
- 力尽きた,どん底にいると感じる
- ひげの伸びが遅くなった
- 性的能力の衰え
- 早朝勃起(朝立ち)の回数の減少
- 性欲の低下 (セックスが楽しくない,性交の欲求がおきない)